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(C) TEGAKI YUZEN - NAKAKO
 
 
 
ご挨拶事業内容制作物
   
 
 
ようこそ
当サイトにお越しくださり大変嬉しく思います。
仲胡こと坂井 仲子と申します。
 
友禅染とは糊置きと色挿しを併用した技法により染め表したものです。
「手描き友禅」は、白生地に下絵を描き、その線に糊で筒描きをします。
 
この方法により隣の色と混ざらず、一色一色の区別をはっきりさせることができます。
多彩な手描きの模様染が可能となった江戸時代から300年も続く伝統技術で、
日本が世界に誇る染色芸術と言えます。
 
東京友禅学院で学んだこの技術を活かして、
かつては日本を代表する輸出品だった絹を使い
現代の生活に愛されることを根底に作品創りをします。
 
友禅染は三大友禅の「京友禅」「加賀友禅」「東京友禅」があり、
それぞれ地域の特徴を反映した伝統工芸品です。
はんなりとした華やかさをもつ「京友禅」、
加賀五色を使った写実的で絵画的な「加賀友禅」、
粋、渋さを好む江戸文化を反映した「東京友禅」、
私は東京友禅学院で学びましたが、枠を超えて美を追求したいと思っております。
どの友禅も作業工程に大きな違いはありませんが「東京友禅」は
殆どの作業工程を一人で行うことができます。

これは江戸時代に大名が京からお抱えの絵師を江戸に移り住まわせたことによります。
私も東京友禅を学べたからこそ地元に戻り、熊本で一人で制作することが可能となりました。

   
   
 
 
私が学んだ東京友禅学院(2015年現在 新規入学は受け付けておりません)で経験し たことを活かし、
以下のような内容を基盤に制作活動を行ってまいります。
 
◇ 日本人のDNAに響く友禅染の制作。
東京友禅学院の心得であった、「美の追求」を常に心に留め置き制作。
◇ 『肥後友禅』を確立。
東京友禅の一貫体制を活かし、『肥後友禅』を確立。和装以外にも形を変え時代に合
わせた美を提案。
◇ 長く愛されるものづくり。
お客さまの要望に叶うオーダーも受注し、生活に彩りを愉しんで頂けるものを制作。
◇ 日本の文化を海外にも広める活動。
これからは文化の相互交流の時代と予期した活動展開。
◇ 将来的な展望として、教室を開講。
熊本で手描き友禅が習えるよう、また手描き友禅を継承していける人材を育てていく。
 
学びの基盤であった「東京友禅学院」は、現在(2015年)の在学生が卒業したら閉校となります。
これも時代の影響なのでしょうが、非常に残念で淋しいことです。
現在一部の卒業生が場所を新たに設けて「東京友禅研究会」を立ち上げ、
友禅染めだけでなく日本刺繍や着付けも開講しております。
私も卒業生の一人として、学んだことを活かし、多くのかたがたに染めの魅力を拡げて
まいりたいと思っております。
 
友禅染は美しい水があってこそ、熊本の遺産でもある自宅の井戸水を使って水元をします。
自宅の庭の一角に作業場を設け、「蒸し」と「水洗い」ができるようしました。
 
私のこだわりとして、生地は国産の絹に染めます。
絹は蚕が吐く糸から織られた天然繊維、光沢のある生地の美しさ、繊細さがあります。
それをより活かすために、作業工程の一つである「蒸し」は欠かせない作業です。
絹本来の持つ蛋白質をもって染料を生地に定着させることができ、
化学薬品を最低限に留めるのに重要な工程が自宅でも可能です。
  
観て愉しみ、触れて愉しむ、
心が豊かになるものを感じて頂けるような作品を提供してまいります。
 
   
 
 
着物、帯など和装をベースに、洋装への転用、
男性にも愉しんで頂けるようネクタイなども制作いたします。
   
転用の具体例
ワンピース、バッグ、ブラウス、ネクタイ、アスコットタイ、風呂敷、テーブルセンター、
クッションカバー、ベッドアクセント、額装品、タペストリー、暖簾、屏風、ナイトガウンなどを
ご用意する予定です。
   
そのほか、ご相談、打合せを行いながらご希望に沿う絵柄でオーダーも承ります。
 
 
 
 
   
     
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